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百年企業物語

北谷長老酒造工場 株式会社

創業166年の伝統をもつ、北谷町唯一の老舗酒造所として地元の人に愛され共に栄えてきた、北谷長老酒造工場㈱を尋ね「玉那覇3兄弟」に事業への思いについて伺いました。

老舗酒造所で生まれ育った思い出は?

小学生の頃から学校の休みの日は酒びん洗いを手伝い、高学年になると酒ビンのラベル張りから麴の管理を手伝うまでになりました。台風の時は停電にそなえ、工場の台風対策に追われる日々で、酒造所の大変さを十分に理解できました。
工場が多忙なため幼い頃、父親に遊んで貰った記憶がなく、老舗酒造所の子供としては寂しかった思い出だけです。

事業に関わり始めた頃は

長男(仁)は自身の思いがあり家業以外の仕事を経験し、次男(豊)は税理士をめざし勉学に励む日々の中、三男(徹)は20歳の頃、父(三代目)の勧めもあり、子供の頃から慣れ親しんだ仕事だからと軽い気持ちで関わったことがキッカケで、以来、酒造業に携わってきました。
70歳を過ぎた父の背中に歳を感じたことから、家業を継ぐことを意識し始めました。
寡黙な長男は杜氏として工場の総指揮官で、数字に強い次男は総務や経理の業務。明朗快活な三男は販路開拓する営業マン兼代表として、3兄弟で会社を支える体制が出来上がりました。


玉那覇三兄弟 – 左から仁(長男)、 徹(三男)、 豊(次男)

三兄弟はお酒が強いのですか

「普通ですよ。若い頃は顧客店への営業活動で、1日4~5件の居酒屋やスナックをハシゴし、自社製品のリサーチ(?)を兼ねながら、毎日4合以上は飲んでいましたが、さすがに最近は週に3、4日ですかね~。」と気さくに話す徹氏。

「普通じゃないよ!!」と突っ込みを入れたいのですが、この大らかさが5代目当主として営業活動を続けられる源かもしれない。

酒造所を承継したこれからの決意は

人徳が熱く人々に慕われたという、昔、北谷町にいた僧侶の名にあやかって名付けた【北谷長老】 先代の意志を引継ぎ、代々受け継がれてきた製法を守り、3兄弟で力を合わせて日々精進したいと思います。
これからも地元のお客さんを大切に【北谷町からの発信‼】をキャッチフレーズに事業を展開し、その延長線に県内外、海外まで北谷町のお酒として販路を拡大していきたいです。

沖縄県商工会連合会
スーパーバイザー中部分室
呉屋正幸

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