2012年1月15日
南の島の藍染
石垣島に自制する八重山藍、南蛮駒繋(なんばんこまつなぎ)を知っていますか?
石垣島の恵まれた自然の中で化学肥料や除草剤など使わない土づくりをしながら、藍藍染の原料となる八重山藍を自然のエネルギーいっぱい愛情いっぱいに育てたオーガニックな藍を収穫、発酵、染料作り、染めから製品開発までを一貫して手作りで行っているのが、島藍農園の大濱豪さんです。
そんなスローな藍染を大濱さんは、島藍と名づけました。
大濱さんは、平成15年に島藍農園を開業して今年で八年目。島藍を民芸調にするのではなく、現代風にトートバックやブックカバー、名刺入れなど、現代の生活で気軽に使えるカジュアル&ナチュラルな商品開発を行っています。
新人経営指導員の挑戦
今回、そんな大濱さんから将来を見据えて、経営革新の取り組みにチャレンジしたいという相談を受け、石垣市商工会で採用2年目の玉城経営指導員が、島藍農園の経営革新計画策定支援を行うことになりました。
まず、玉城指導員は、県連先島地域分室のスーパーバイザーに相談を行い、島藍農園のSWOT分析を行いました。
強み弱みなどの内部環境分析と自社を取り巻く機会や脅威といった外部環境分析を行い、計画の方向性を決めていきました。
専門家チームで支援
その後、沖縄総合事務局の中小企業支援ネットワーク強化事業の巡回アドバイザーの平良仁剋氏をお招きして、経営革新計画のテーマ設定と描き方についてアドバイスを頂きました。
合計20回にわたる巡回個別指導を行い、大濱氏と一緒に経営革新計画書を練り上げていきました。
経営革新計画のテーマは「工房付きファクトリーショップ新設に伴う生産体制の充実化、及び販路の開拓」となり、無事、十月末に経営革新計画の承認認定を県から受けております。
具体的には、農園と染色工房のある敷地内にファクトリーショップを新設して、商品の生産体制の充実を図るとともに、既存のホームページリニューアルを行い、幅広く島藍の魅力を発信して、新たな販路開拓を図るという内容です。
現在は、ファクトリーショップの新設とホームページリニューアルに向けて、ホームページの専門家をお招きして、チームでの継続的な支援を行っております。
上記の写真は、後方左手より平良アドバイザー、込山氏、本永スーパーバイザー 前方左手より玉城経営指導員、大濱氏
記事:沖縄県商工会連合会・先島地域分室 スーパーバイザー本永