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経営革新物語

創業四年目の青年部事業所が経営革新に挑む!

石垣島ぽん酢・ふたばや本舗の経営革新物語

ふたばや本舗(岡本弘樹・石垣市商工会青年部常任委員) 
石垣市商工会(玉城裕輔)
商工会連合会(竹内成人、本永学)

今回、創業四年目の事業所が、 経営革新計画に挑戦した取り組みを紹介します。

石垣島にあるぽん酢屋

ふたばや本舗は平成二十一年創業の個人事業所。
代表の岡本弘樹さんは、京都出身で元和食の板前さん。
石垣島に来島してかれこれ六年。当初は、たこ焼き屋を経営していたそうです。
当時、石垣には専門店としてのたこ焼き屋はなく、しかも、ぽん酢をタレ代わりに使っていたのは岡本さんだけでした。
たこ焼きだけでなく、そのぽん酢がおいしいと評判になり、四年前に当時の石垣市商工会の事務局長から突然、
たこ焼きのたれとして作っていた独自のぽん酢を石垣島の特産品として販売しないかと言われたのが、ふたばや本舗としての創業のきっかけだったそうです。

島の素材を生かした商品作り

当初は、業務用のたれとして飲食店などに卸していたのですが、
それを観光客向けの特産品としてラベルデザインをつけて、島の素材を生かした『石垣島の塩ぽん酢』、
『黒ぽん酢』、『島唐辛子ぽん酢』として発売しました。現在では五種類のラインナップで、順調に売上を伸ばします。

順調に売上を伸ばしてきても、岡本さんは先行きに少なからず不安を感じていました。
実は石垣島ぽん酢の製造については、ほとんど岡本さん自身が作っており、
製造が頭打ちなっていることが大きな経営課題として見えていました。

青年部を対象とした経営革新塾がキッカケで経営革新を意識

そんな際に沖縄県商工会青年部連合会が主催する経営革新塾に参加する機会がありました。 
その中で行われたグループワークで出てきた自社の経営課題は、自身が日頃感じていたことで、
その解決策についてもすぐに取り組まなければならないことがわかりました。その後、岡本さんはすぐに動きます。

六十日でのスピード承認

昨年十月の経営革新塾の受講後にそのセミナーの講師であった竹内成人氏(沖縄県商工会連合会嘱託専門指導員)と石垣市商工会の玉城祐輔経営指導員と一緒に経営革新計画書の策定に取り掛かりました。
その後、集中的に取り組み計画書の策定から県の審査会(プレゼンテーション)まで約四十五日で取り付けます(一月二十九日に計画の承認認定)。
計画のテーマは、「商品製造ノウハウのマニュアル化による生産管理体制の構築」。
具体的には、岡本氏のぽん酢の製造工程をマニュアル化し味についても数値化してスタッフでも再現できるようにすることです。
それにより製造拡大が図れ、現在、お断りしている新規注文を受注することが出来るようになり、
スタッフの従業員教育と品質管理・衛生管理にもつながるという内容です。
岡本さん曰く、『新石垣空港の開港で弾みをつけて、さらに、自分の取り組みが上手くいけば、
石垣島の製造業者のOEM、OGM生産も受託可能となり、島の皆さんに恩返しができる』と強い期待感を込めておっしゃっておりました。
担当した玉城指導員も『一緒に作成した経営革新計画については、
PDCAサイクルを回して着実に売上を伸ばしていただきながら新しい商品にもャレンジして欲しい』と話しております。
是非、頑張ってほしいと思っております。
石垣市商工会青年部では、岡本さんの経営革新計画承認を受けて、青年部の有志で勉強会も開始しており、
岡本さんに続けと意気込んでおります。

沖縄県商工会青年部連合会では、
部員事業所の経営力の向上を図り経営革新の取り組みを支援することを目的として、経営革新塾を開催しました。
経営革新計画の策定は、経営者の「自社の現状や課題を見極めたい!」、
「自社の業績をアップさせたい!」、「自社の経営の向上を図りたい!」、
等の思いを実現するための武器です。是非、更なるステージへのランクアップを目指して取り組んでいただきたいと思います。
その思いを商工会は全面的に支援いたします。

ふたばや本舗 TEL: 0980-87-0228 http://www.futabaya.net/


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